こんにちは、大阪京橋数学塾A4Uの六人部です。
今回は清風高校の入試問題の特徴についてのお話です。
構成
大問は5つの構成で数年間変わっていません。
配点は100点です。
数年前までは数学を200点満点で見るアラカルト方式も採用されていたのですが現在は廃止されたようですね。
出題される分野も大問毎にほぼ決まっています。
細かく見ていきましょう。
大問1
さて傾向はあるものの特にバリエーション豊富なのが大問1番です。
俗に言う『一行問題』の集合で計算問題も含まれますが、さまざまな分野から出題されます。
幅広く基本的な問題を練習しておかなければ高得点は望めません。
特に理Ⅲ6か年編入コースを狙っている人、合格点を取るためには大問1は満点狙いたいところです。
中学受験の経験が無い人は約束記号の問題などを練習しておきましょう。
大問2
ほぼ間違いなく連立方程式の問題がでます。
方程式の問題が出題された事もあります。
まぁ、連立であろうが無かろうが、とにかく1次方程式の問題になるという事ですね。
序盤の方は標準的な設問が続くので問題なく解けるでしょう。
難しいのは終盤です。
解が整数になる事を利用して、解の範囲を絞り込んでいく事により解を導き出すなどの中学生が苦手とする事が多いタイプの設問が用意されていたりします。
解くためには訓練しておく必要があります。
大問3
関数の問題が出ます。
比例定数の求め方、交点の出し方など関数の標準的な問題を練習しておけば得点できるでしょう。
しかし、それは序盤だけです。
終盤に近づくにつれ、図形の知識を利用して解くような複合的問題が用意されている事が多いです。
幾何的な知識を鍛えておかないと完答は無理ですね。
大問4
平面図形が出題されます。
終盤の問題は何度がやや高いものの練習を積んでいれば満点も狙えるのが大問4ではないでしょうか。
まず押さえておくべきは、相似な図形、線分比、面積比、このあたりの考え方は使いこなせるようにしておきましょう。
特に線分比の中でも、連比の考え方は身に着けておかないと手詰まりになります。
大問5
空間図形が出題されます。
この分野を苦手とする人は多いですね。
あまり差がつく事は無いので、意固地になってまで解く必要は無いでしょう。
しかし、苦手とする人が多い分野で得点できれば他の受験生に差をつけるチャンスとなります。
三平方の定理、線分と面の垂直条件などを押さえておけば序盤から中盤までの問題は解くことが出来るでしょう。
さて、終盤が問題です。
立体を切断する問題がよく出題されますが、こればかりは平面に書かれている図を立体的にイメージする力が問われます。
どうしても苦手だという人は捨てるのも有りかと。
まとめ
以上が清風高校の入試問題傾向です。
もう何年もこのパターンで来ているので急に変わりはしないでしょう。
中学内容の全範囲からバランスよく出題されているので、変える必要が無いという事ですね。
理Ⅲ編入コースは75点、理数コースは65点、文理コースは50点をそれぞれ目標として訓練しましょう。