京橋数学塾A4U代表の郡山 慶徳です。

今回は医学部受験生なら一度は耳にしたことがある海外の医学部について色々お話ししていきたいと思います。

海外の医学部の紹介の後にちょっと辛口な感想を述べる予定なので、そこまで読んでいただけると幸いです。

海外の医学部って入るの簡単なの?

↑かなり有名なセンメルワイス大学

多くの方が多分一番初めに気になる所だと思います。

答えは、

Of course YES!!!

です。

入試に関して最大のポイントは、

数学がない

という点が挙げられると思います。

今回はハンガリーの国立大学医学部についてのお話をしたいと思いますが、一般的に海外の医学部は日本の医学部よりも入学することは簡単です。

では、どれぐらい簡単なのかと言うところを具体的にご紹介していきたいと思います。

入試テストの難易度

テストの難易度の話をする前に、ハンガリー国立大学医学部には2つの入学方法が存在しますので、そのそれぞれについてお伝えしていきたいと思います。

一つ目は、本試験。

これは医学部1年生に入学する方法で日本の大学入学と入学時期以外は殆ど同じです。

本試験の難易度について、問題自体の難易度はセンター(共通)テストレベルの問題ですが、全て英語で出題されるために英語が苦手な人にとっては難易度は高いと言えるかもしれません。

二つ目は予備試験。

これは本試験の前に大学付属の予備校に入り、本試験を目指すと言うもので、予備試験から本試験への合格率は90%以上となっているそうです。

この予備試験の難易度は、ものすごく簡単なので、日本の医学部入試の勉強をしていれば殆どの問題が解けると思われます。

内容は、生物、化学、物理(行きたい大学による)、面接(英語でのやりとりを少し含む)です。

予備試験については、日本語なのでご安心を。

ハンガリーには4つの国立大学(センメルワイス大学、セゲド大学、ペーチ大学、デブレツェン大学)の医学部がありますが、いづれも本試験、予備試験を設けています。

海外の医学部にかかる総額は?

↑ハンガリーのお金

次に気になるのは経済面だと思います。

海外で医学部なんてものすごく高そうなイメージがありませんか。

大体6年間で、

生活費込み

2400万円

です。

驚いたことに、日本の私立よりも安いかもしれませんね。

更には、成績優秀者の希望者にはハンガリー政府から奨学金(返済不要)も支給されます。

日本の医師免許について

現在の所、ハンガリーの大学の医学部を卒業した後にEUの医師免許を取得していれば日本の医師免許を受ける資格が与えられます。

ただ、情勢と共に変わりうるのでその点注意が必要です。

日本の医師免許取得後は日本で医師として働くことが可能です。

さて、ここまではいいことづくめのハンガリー国立大学医学部。

ここからは、個人的な感想になります。

ハンガリー国立大学の医学部はオススメできるか?

将来的に海外、特にEU圏で医師として仕事をしたいという方に対しては、各国での外国人医師の受け入れに関して十分に調べた上で入学するというのはありだと思います。

しかしながら、将来日本で医師として働きたいという思いが強い方には第一選択としてはオススメできません。

なぜなら、外国の大学のというは入学は簡単でも卒業が難しいのです。

ハンガリーの医学部に行った日本人のうち、

25%

もの方が志半ばで帰国しています。

また、授業は英語で行われるので入学と共に医学と語学の勉強に追われることになります。

人によって様々だとは思いますが、自分の場合は勉強の大変さに関して、

医学勉強>>受験勉強

でしたので相当な苦労が待ち受けていることは想像に難くないです。

また、留年に関しても毎年多くの学生が進級できずに同じ学年に留まっています。

学費や生活費が日本よりは安いとは言え、かなりの経済的な負担になると思います。

最も危惧していることは日本に帰ってきてからの医師としての活動ができないという可能性です。

これは、ハンガリー国立大学医学部卒業生の日本の医師国家試験の合格率があまりにも低く衝撃を受けて感じたことです。

そもそもの分母が少ないので、一概には低いとは言い切れないのかもしれませんが、年によって50%〜85%(60%〜70%台が最頻値)と、日本に帰ってから国試浪人をしている人が多いことが非常に気がかりです。

国家試験はしっかり勉強をしていれば、日本の医学部の学生で90%の合格率なのにも関わらず、上の様な結果となっています。

ここまでは、ハンガリー国立大学医学部を第一選択とすることに対しての思いです。

それでも医師になりたいあなたへ

日本で医師として働くために、総合的に勘案すると日本の医学部に入学して医師免許を取得する方が簡単で近道だと考えています。

しかしながら、日本の医学部に入学するためには数学である一定以上の点数を取らなければならないという関門が立ちはだかっています。

数学が無いからハンガリーに行こうという安易な気持ちで現地に赴くと、言語の壁や膨大な暗記量に押しつぶされて不本意な結果しか得られなくなると考えています。

数学を捨てる代わりに艱難辛苦の道を歩むという強い覚悟の下、ハンガリー国立大学医学部への進学を決めることは大いにオススメできる選択肢です。

今一度本当にハンガリーでいいのかということを自分に問いただし、それでも行きたいと思うのであれば心より応援いたします。

一人でも多くの素敵なドクターが増えることを心より願っています。

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