【生物が伸び悩む人に読んでほしい!】物理への転向はアリ!?

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京橋数学塾A4U代表の郡山慶徳です。

 

先日マネージャーの延藤から「Twitterで物理or生物選択で悩んでいる人が多くいる」という話を聞きました。

 

具体的にいうと、医学部志望で物理と生物の選択に悩んでいる人へのアドバイスとなる記事を書きます。もちろん他学部受験の人にも役立ちますよ。

 

生物の数が伸び悩んでいるから物理に変えた方がいいのかなぁ」

物理の方が高得点狙えるらしいけど、実際のところどうなの?」

 

という疑問に答えていきたいと思います。

 

医学部進学後の話もあるのでぜひ参考にしてくださいね。

 

物理・生物どちらも勉強してその上で医学部に受かった私の経験談をふまえてお伝えします。

(A)非医学部を志望する場合

この場合には物理転向をお勧めします。

理由

入学してから生物を使うことは稀(生物関連学部を除く)なので、物理の方が後々メリットが大きいです。

 

ただし、転向にあたり2点だけ注意して欲しいことがあります。

 

注意点

(1)計算力に自信があること
すなわち、数学に自信があることです。

 

この条件を満たしていない場合物理転向をすると成績は予想以上に悪化します。

 

(2)入試までに十分な時間があること

 

物理は暗記科目ではないゆえに理解力と演習量が必要となってきます。

 

実際に入試で戦えるレベルになるまでには時間がかかります

 

上記の点を踏まえた上で転向するか否かを判断しましょう。

(B)医学部を志望する場合

このブログは医学部再受験生の読者が多いのでこちらに興味を持つ方が多いと思います。

 

結論から言いますと、

絶対に転向しないでください!

そもそも、高校レベルの生物の分量はたかが知れています。

 

医学部に入学したら基礎医学だけでも高校生物の何十倍もの暗記と理解が求められます。

 

高校レベルの生物の暗記ができない人は医学部には向いていないと思われます。

 

さらに、『医学=生物学の一部』です。

 

したがって、基礎知識として高校生物を習得しているか否かということ、医学部進学後の理解力に差が生じます。

 

私が経験したエピソード

 

解剖学の教授が、

 

「血液循環を左心室から始まって順に述べよ」

 

と物理選択で入試を突破した学生に尋ねました。

 

生物選択の方なら簡単に答えられますよね。

 

ただ、その学生は悩んだ挙句、

 

、、、?」

 

と回答して教授の失笑を買っていました。

 

その学生は関西では知らない人がいないぐらいの名門高校の出身なのですが、このような状態なのです。

 

基礎を知り応用するということは学問の基本なので、生物を深く勉強することを強くお勧めします。

 

生物の点数が伸び悩むわけとは?

では、なぜ生物選択で点が伸び悩んでいるのかについても言及しておきます。

 

語句の穴埋め問題ができないのはただ単に勉強量が足りていないだけなので簡単に改善されます。

 

しかし、多くは実験で何をしているかがわからない記述問題に対する回答が書けないと言ったところでしょう。

 

国公立問題の入試に於いては、実験でさえも教科書から逸脱しないように作られています。(一部例外はあります。)

 

実際にちゃんとした実験を行ったことがありますか?

 

protocolの作成から始まり、記録、考察等を含めて実験と言えるのです。

 

多くの受験生は操作に目が行きがち考察の点を疎かにしている傾向があります。

 

教科書範囲の実験をもう一度しっかりと考察することが成績の伸び悩みの解決策となります。

 

「記述問題が書けません…」

記述問題が書けないということに対しては、まず、

問題文を読んでいますか?

と問いたいです。

 

記述問題で点数が取れない方の多くが、問題文を恣意的に理解して解答しているのです。

 

したがって、なんとなく答えるだけでは駄目で、出題者の意図まで読み取って解答する必要があります。

 

生物で必要なものは語句そのものではなくて、如何に正確に問題用紙に記載されている状況の把握の仕方であると考えています。

 

したがって読み方さえ分かればいとも簡単に模範解答は作成できるのです。

 

まとめ

長々と書きましたが、生物から物理への転向はあまりメリットが多くないと結論づけます。

 

もっとも大きい理由は、生物の学習に費やした時間が無駄になってしまうからです。

 

失った時間は戻って来ません。時間は誰もが知る通り有限です。

 

したがって、現在生物を選択している人は、問題文を意識的に熟読・分析する習慣をつけて、必要なテクニックを身につけて伸び悩みの現状を打破する方が様々な観点から最前であると考えます。

 

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