京橋数学塾A4U代表郡山慶徳です。
今年見事に合格を勝ち取ったHさんに、今から医学部を受ける女性の方、そして再受験の方への合格体験記を書いていただきました。
忙しい中の依頼にも関わらず快く引き受けて下さったHさんにこの場を借りて重ね重ね御礼申し上げます。
そして、本当に合格おめでとうございます。
以下いただいた原文をそのまま編集せずに公開いたします
Hと申します。
大学卒業後、社会人をしていましたが、2018年の夏に医学部受験を決意。
思い切って退職し、約1年半の学習で国公立医学部に合格しました。
元々は文系だったので、英語、国語、社会の苦手意識はありませんでしたが、数学はIAIIBまで、理科はセンターで旧課程のIのみ(現在の基礎)しか使いませんでした。
そのため、数学III全部と、理科の半分以上は初学からのスタートでした。
また、旧課程を履修していたため、センター試験の問題を見て、センター数学に整数分野があることや、センター理科の範囲が昔より大幅に広がっていて驚きました…。
まずは、高校内容の復習から開始しました。
得意な文系科目より、数学と理科(化学、生物)に時間を割きました。
しかし、未習分野を中心に独学では理解できない部分が多く出てきたため、個別指導に通うことを決意しました。
個別指導では、毎月相談しながら勉強計画を立て、教科書傍用問題集を用いて演習を行い、分からない所は適宜質問しました。
学力が上がってきてからは、青チャートや重要問題集など、科目ごとに様々な問題集を組み合わせて使用しました。
また、文系科目は隙間時間に暗記した知識を、センターや二次試験の過去問をひたすら解いて定着させました。
この繰り返しで、1年目はセンターで総合85%でしたが、二次試験で太刀打ちできず不合格に終わりました。
2年目は、大手予備校の授業や講習、個別指導を組み合わせて二次力の強化を図りました。
特に苦手意識の強い理数に関しては、演習量を増やすために、予備校のテキスト以外にも2.3冊の問題集を追加しました。センター対策は1年目の時点である程度出来ていたので、2年目の1年間は全てを理数(時々英語)の演習に捧げていました。
センター試験と異なり、二次試験の勉強はなかなか点数に結びつかず不安でしたが、疑問点を放置するのではなく、その都度質問して解決することで、自分の頭で考える力が身につきました。
2年目のセンターは88%。国公立医学部医学科に合格。努力が報われました。
受験生活を振り返って。
私は、医学部再受験を成功させるために必要な事は3つあると思います。
1.疑問を放置しないこと
身近に質問できる人を必ず作る。そして、どんな些細な疑問も放置しないことが大事です。そうじゃないと、応用力がつかず、二次試験ができません。特に理数科目でその傾向が強いと感じました。
2.自分が一番勝てる戦い方をすること
私は国公立医学部医学科しか受験していません。その理由は、学費の面はもちろんのこと、得意な国語や社会が試験科目にある方が有利に戦えるからです。
自分に有利な戦い方が大事だと学びました。
3.出願校決めはデータを元にすること
再受験生で怖いのは、いくら筆記試験の相性が良くても、年齢が原因で面接落ちすることだと思います。面接落ちについてまとめたサイトやブログは数多くあります。
しかし、掲示板などで再受験生に優しいと言われている大学でも、実際に合格している方の年齢を見ると22歳以上がほとんどいなかったり、また逆に厳しいと言われていても、22歳以上の方の合格率が現役や1浪と差がなかったり、ということが頻繁に見られます。
そのため、情報源として掲示板の書き込みよりもデータを参考にして出願校を決めました。国公立医学部の定員は少なく、難関であるので、志望校選択が非常に重要です。私が結果的に合格を頂けたのは、データを重視して志望校選択が出来たからだと思っています。
患者さんに信頼される医師になれるよう、これからも頑張ります。