どーも、京橋数学塾A4Uの六人部です。
開明中学入学前の皆さん春休みいかがお過ごしでしょうか?
宿題が出ているとはいえ受験期に比べれば無いに等しいくらいの量なので余裕っすね!
入学式を待つばかりといったところでしょう。
さて、今回は中学で使う数学の教科書『体系数学』についてお話しようと思います。
体系数学
体系数学というのは数研出版から出されている教科書で多くの中高一貫の私立校で教科書として使われています。
文科省が設定する学習指導要領にとらわれず各分野ごとの接続を意識した構造になっています。
例えば、公立中学で学習指導要領に従って学習を進めると1年生で方程式やった後に図形、2年になると今度は連立方程式を学習そしてまた図形に戻る、という様に異なる分野を行ったり来たりするので効率が悪くなりがちです。
そこを方程式なら方程式、図形なら図形と各分野に分けて段階的に学べるということです。
方程式などが登場する方が『代数』、図形が登場する方が『幾何』という呼び名です。
開明中学の授業ペース
授業ではどれくらいのペースで教科書の内容が進むのかも知っておきましょう。
学習分野により進み方に差が出るので一概に1回で何ページ進むとは言えませんが、中学2年生の終わりまでに『体系数学1』の代数編と幾何編、『体系数学2』の代数編と幾何編の合計4冊の内容が終了します。
この4冊が終了すると公立中学における中学3年間の内容が終了したことになります。
開明中学数学についていくためのポイント
開明中学に限らず中学数学についていくためのポイントをお伝えします。
まず、中学数学と受験算数の違いをしっかりと認識して下さい。
受験算数はひとことで言ってしまうと『答えさえ出れば良い世界』、それに対し中学数学は『過程こそ重視される世界』と言えます。
つまり、受験算数は途中計算はどこに書いてあっても良いし答えに至るまでの経路は自分だけが分かっていれば問題がありません。
そして、答えさえあってればマルをもらえます。
しかし、中学数学は違います。
どのようにしてその答えに至ったかを相手に分かるように記述しておかねばなりません。
途中の計算過程、なぜその計算をするのか、そのようなことは誰が見ても分かるように記述して答案に残さなければならないのです。
お作法のようなものですね。
開明の先生方はこのお作法の指導を徹底されているのでしっかりとお作法を身につけましょう。
中学数学にスッと入っていけないのは算数から脱却出来ず中学流を身に着けようとしない人です。
まぁ、ほぼ計算無しでも答えが分かるような問題に対して何を書いたらいいか分からないという気持ちも分かりますが、いったん算数流は置いておいて中学流を早く身につけましょう。
慣れない事をするので最初は戸惑うし、しんどいです。
慣れればそれが普通になるので最初が頑張りどころという事ですね。
まとめ
今回は開明中学の数学教科書『体系数学』についてお話しました。
授業のスピード感などもおぼろげながら伝わったのではないでしょうか。
算数からはいったん卒業し中学数学を1から身に着けるつもりで取り組みましょう。