どーもー、大阪京橋数学塾A4Uの六人部です。
受験前になると「うちの子計算ミスが多くて・・・」という相談をいただく事が多々あります。
そこで今回は計算のお話。
小数を習えば小数の、分数を習えば分数の、はたまた文字式を習えば文字式の、それらを使った計算を練習します。
まずは概念の定着を狙っての内容が最初に来るわけです。
この計算の分野、一見すると簡単に見えます。
新たに導入されるものは慣れるまでに多少の時間を要しますが慣れてくると誰でも扱えますから。
誰でもできるから簡単!そう思われがちです。
学年が進んでも実際にやっている計算は小学生時代に習った計算がしっかりと出来ていれば問題なく処理できます。
多少新しいを概念を入れるだけで後は身についている計算力で乗り切れる感じです。
この現状の計算力で乗り切れるというのが厄介な問題です。
正解を出せるんだから、スピードや正確さに目がいかないんですね。
自転車に乗れるようになったら特別な目的でもない限りスピードを出す練習とかしませんよね。
計算もそれと同じである程度出来るようになったところでそのスキルを磨くことはしなくなってるんです。
ま、染みついた計算方法に手を加えるなんてまぁ普通はしませんわな。
だからこそ、計算にいろいろな工夫をしてみるというのが計算力を付けるコツなのです。
簡単に見える計算はかなり奥が深いのです。
計算力に深みを付けておくことが以降の分野の理解力を深める事につながります。
したがって、正解できるからと通り一遍の手法に成らぬように常に工夫して問題を解くように心がけましょう。
いくつか例を挙げておきます。
まとめるのも時と場合
+23-19+14-7=+37-26=11
上の問題であればプラスはプラス、マイナスはマイナスでまとめるのは効果的です。
しかし、次のような問題はどうでしょうか。
+29-17+12-2=+12+10=22
プラスはプラスで、マイナスはマイナスで、とまとめてしまうと繰り下がりのある計算が残ってしまいます。
29-17と12-2を別々に計算する方ががスッキリします。
÷2は半分
6350÷2という計算をひっ算する人も注意。
÷2は半分と言葉に置き換えると簡単です3175ですね。
ここでもう更にひと工夫するパターン
「÷2」は「×5÷10」と同じですから31750÷10=3175とするのも良いですね。
繰り下がりの無い計算をつくる
162-78
こんな計算が出たら162を100と62に分解して更に100を1と99に分解します。
162-78=100+62-78=1+99+62-78=1+62+99-78=1+62+21=84
上のようにしてから99-78を先に計算すれば繰り下がりの無い計算になります。
このようにすれば繰り下がりの計算で間違えません。
鍛えればこれが頭の中でも出来るようになります。
まとめ
工夫する計算いかがでしたか?
そんな細かい事どうでもいい・・・と考える人も居るかもしれません。
しかし、どうすればミスなく計算できるか?どうすれば早く計算できるか?という事を考えていないとなかなか計算力は上がらないのです。
今ある数を分けたりくっ付けたりと創意工夫の訓練は超重要です。
こうした訓練を続けてきた人とそうでない人には大きな差が知らず知らずのうちについてしまいますよ。
単調な計算問題も楽しんで解いて下さい。