こんにちは、京橋数学塾A4Uの六人部です。
若者の読解力の低下が著しいと言われる近年。
確かに昔に比べるとそういった子が目立つようになってきたように感じます。
気のせいであって欲しい・・・・・・のですが、
上位生の中にもそういった子供がちらほらと出てくるのですから紛れもない事実であると認識せざるを得ません。
読解力と言われれば国語!となりそうですが、そんなレベル以前のもっと根本的なところが何か不足しているように感じます。
一文字変われば大違い
さて、書いてあることの意味を正確に把握するには一文字たりとも読み飛ばしてはいけません。
何故か?
一文字で意味やニュアンスが大きく変わるのが日本語の特徴だからです。
例えば、
①速度が60km/時にあがった。
②速度が60km/時あがった。
上の2つの文章、『に』という一文字違うだけです。
しかし、意味は大きく異なります。
①の文章なら最終的な速度は60km/時です。
②の文章はどの速度から60km/時上がったか分からないので最終的には70km/時になったかもしれないし、100km/時かもしれないです。
1文字増えるだけで日本語はここまで意味が変わります。
だからこそ1文字たりとも読み飛ばしてはいけないのです。
文章の意味内容をしっかり把握するには文章を1文字も飛ばさずにきちんと読む事が大切。
語彙だのはもっと後からで大丈夫。
そんなことよりも文章を読んで、増えたのか?減ったのか?どう変わったのか?などを読み取れる事の方が大切です。
そういった事って日々の生活の中から学ぶ事であって、さぁ机に向かってという感じでは無いはずなんです。
でも、今の子供はその力が弱い。
つまり生活の中で培われるべき部分が弱くなってるんですね。
お家での会話でお子さんの伝えたいことを必要以上に察してあげるのは危険ですよ。
必要以上に手助けしてしまうとその子の話は家の外の世界では伝わりにくいものになります。
伝わりにくいから伝えることに臆病になり、伝えようとしなくなる。
そうなると自分が日本語をうまく使えない。
使えないものは書いてあっても分からない。
つまりは1文字の違いなんてあまり気にしなくなる。
そんな背景があるように感じます。
是非ともお子さんが外で話しても伝わるような話し方をしているかを見てあげて下さいね。