こんにちは、大阪京橋数学塾A4Uの六人部です。
今回は中学受験に関するお話。
学校から帰ってきた子供が急に「私立の中学受験したい!」なんて言い出した。
おっ!ウチの子もやる気になってくれたか!と塾を探し始める。
はい、ここストップです。
まず最初に!
どういう経緯で中学受験したいと言い出したのかきちんと話を聞いて下さい。
色々理由はあると思います。
・友達が私立に行くから。
・地元の中学が嫌。
・何となくカッコいいから。
急に受験したいと言い出した場合は大抵が衝動的な理由でしょう。
もちろん立派な考えで受験を決意した可能性だってあります。
些細なきっかけで大きな目標を持つこともありますからね!
まぁ、勢い任せな発言の方が圧倒的に多いですけどね。
とにかく、どういう考えでの発言なのかをはっきりとさせましょう。
本気でやれるか?
子供がいくら本気でやると言っていても、やはり大人の考える本気とはズレがあります。
絶対に世話をきちんとする約束で飼い始めた犬、いつしか散歩させるのは親の役割になってたり・・・なんてことはよくある話ですよね。
気がついたら、本気になっていたのは親の方で当の本人は全くやる気が無くなっていて、まるで伸びきったゴム。
こうなっては親も子供も疲れるばかりで、何の為の受験か分かりません。
子供にやる気が無いもんだから成績は伸びない、しかし親は本気だから費用をガンガンつぎ込む。
言い方は悪いですが、これでは受験業界に食い物にされて終わりです。
本人が目的を持ち最後まで本気で頑張れないのならば止めた方無難です。
いつでも止めて良い
中学受験はスタートしたら止められないような風潮がありますが、いつでも止めて良いです。
子供が本気でやると言ったから始めてみたものの、親から見て当初の意気込みを感じ無いと思えたら、話し合って「受験をやめる」というのも選択のひとつです。
無理して親子共々ヘロヘロになって私立の中学に何とか入学。
そういう子って、そこ止まりになりがちです。
子供の成長の可能性を摘んでしまうようならば、思い切って止める選択を視野に入れましょう。
勉強への取り組み以外の問題
中学受験は勉強以外の問題も引き起こします。
学校生活
塾で発展的な内容を習っているせいで小学校の授業はつまらなくなるかもしれません。
いや、きっとそうなります。
授業を聞かなくても分かるんだから授業中にふざけたりするようになるかも。
自分は先に勉強して分かっているから、他の子をバカにして友人関係がもつれるかも知れません。
子供は『どやっ!』って、自分の力を誇示したいものですからね。
そういったところをコントロールできないのであれば、小学校の先生から見れば癪に触る存在であり、友達から見れば鬱陶しい存在になってしまいます。
ある程度の精神年齢の高さは受験には必須でしょう。
放課後
学校帰ってからの問題もあります。
塾通いを始めたせいで、普段良く遊んでいた友達と遊べなくなるでしょう。
そうすると、友達関係が崩れる事による精神的な負担が生じる可能性があります。
小学生の社会には大人から見れば些細なことでも、当人にしてみれば大きな事もありますからね。
もちろん、塾通いによって新たに志を共にする新たな友達が増えるということもありますから、マイナス要素ばかりではないのですけれどね。
とにかく環境の変化からは逃れられません。
そういった勉強面以外の事も話し合う事をオススメします。
最後に
少々ネガティブな面のお話が多かったかもしれませんが、それだけ中学受験とは覚悟が必要ということです。
なぜ中学受験するかを本当に良く考えて決めて欲しいです。
やはり第1に考えるべきは本人の成長でしょう。
単に知識という事では無く、受験を通して何を学べたか?が重要です。
合格や不合格は単なる結果です。
もちろん合格するために頑張って来たのだから、その方が良いに決まってます。
しかし、結果がどうであれ成長した実感が得られるような受験であったなら、それは価値があるものだと言えます。
まとめ
中学受験する前に注意すべき事を思いつくだけ書いてみました。
何か気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。