掛け算に順序は無い!

こんにちは大阪京橋数学塾A4Uの六人部です。

 

Twitterを見てるとちょいちょい小学校のテストの画像が流れてきます。

 

「こんな答案でバツにされてるんだけど何でやー?合ってるのでは?」

 

という内容が多いです。

 

中でも掛け算の順序に関するものは度々目にするので自分が思うところをお伝えします。

掛け算に順序は無い!

大事な事なので結論から先に言っておきます。

 

掛け算に順序はありません。

 

正しい答えを出せるのであれば好きに計算して良いです。

 

計算の順序は自由なんですよ。

 

自由だからこそ工夫や発見があるんです。

 

1通りに縛るなんて面白くも何ともないですね。

場面にあった式をつくる

「場面に合う式」というのが良く議論にあがって「掛け順はある派」「掛け順は無い派」が意見を交わしています。

 

場面ってのはこんなのです。

問題
2枚の皿にケーキが6個ずつのっています。ケーキは全部で何個ありますか。

 

掛け順がある派はこれを「6×2としなければならない!」と言います。

 

確かにという区切りがあり、この状況に対して最も思いつきやすいとしては6×2は妥当でしょう。

 

しかし、6×2以外は認めないとなれば話は別です。

 

「にー、しー、ろー、はー、とぉ、じゅうに」って数える子も居るはずですからこの場合2×6という事になります。

 

3×4に見える子も居れば4×3に見える子も居るはずです。

 

どの計算式でも12個という正しい答えになりますから、場面に合う式なんてのは無いのです。

 

皿が区切りに見えている子も居れば、皿もテーブルも無視してケーキしか見てない子も居るんです。

 

重要なのは正しい数を求められること

 

そして更に重要なのが正しい数に至る計算式は複数あると知る事です。

押し付けは老害

小学校の先生は学習指導要領にそって進めるという目標があるのでしょう。

 

もはや目標というよりは使命になっているようにも思います。

 

「何歳までに~~~が出来るように」という型はあるのでしょうが、同じ学年であっても誕生日は最大で1年ほど違う訳ですから一概に「何年生までに~~~」は危険です。

 

小学校低学年時の誕生日による成長の差は特に大きいですよ。

 

収拾つかないから考え方を1通りに絞るような教え方をするのかもね。

 

色んな考え方を伝えるのは確かに手間かもしれんけど、

 

先生が教えた方法しか認めないなんてそれこそ老害ですよ。

 

「1人1人違って良い!」とか言うてるくせに子供の考え方を1通りに縛ろうとするなんて謎ですね。

 

「これほんまに多様性をうたってる時代の指導ですか?」というのが率直な感想ですね。

実は自分のためだったりもする

考え方を1通りに縛らないで欲しいというのは実は自分の為だったりもします。

 

何回も教えたことがある内容だったとしても生徒とのやり取りの中で「はっ!」っと気づくようなことがあります。

 

小さな発見です。

 

「こう伝えた方が良いな」とか「あー、こう考えて間違える子も居るのか」とかね。

 

そういう発見って面白いんですよ。

 

自身の成長にもつながる有難い瞬間なんです。

 

だから、ほんまに押し付け指導はやめて。。。

 

子供から学ぶチャンスを自分で潰している先生は勿体ないですね。