どーも、大阪京橋数学塾A4Uの六人部です。
いかん・・・
いかんなぁ・・・
今の小中学生って図や式を書けない子が多すぎる。
問題を解くとき、いきなり計算が始まるような子が近年とても増えているように感じます。
もっとも大きな問題は『書かない』のではなく『書けない』のだという事。
本質を理解しているのではなく単に『やり方』だけ暗記しているとこういった事態になりがちです。
まずは図や表や式を書く意味とはいったい何なのかを考えてみましょう。
見える化する!(可視化)
図や表や式にしておくことの最も大きな理由の一つはこれ!
「可視化」すること!
文章で得た数量関係をパッと見てすぐ分かる状態にしておく事です。
つまり、その図を見れば問題文をいちいち読み返すことなく内容が分かるという事。
『文章からどういう情報を拾ったかが分かる』のです。
どう考えたのかが問題文章を読まなくとも見えるんですねー。
これをやるとやらないのでは勉強の効率が大きく異なってきます。
きちんと図や表や式を書いている人は間違えた問題はどこでミスしたかの判断が容易です。
間違えるときって以下の3パターンのどれかに当てはまる事が多いですから、
・式を立てる段階で間違えた。(量的関係の捉え違い。)
・計算で間違えた。
図や式を残しておくことで、どのパターンなのかが素早く判断できます。
間違えた箇所が即判明するので、やりなおしの時間が非常に短くて済むんです。
しかも、的確に間違えた部分だけを復習できますから、「次に同じような問題と遭遇した時には注意だな!」と意識できます。
時短にもなる上に効果的に復習できるのですから良い事尽くめです。
それに対して、図や式が全くない場合だとどうでしょうか?
どこで間違えたかも分からないので、当然やり直すのにめっちゃ時間かかりますね。
だって、最初から読み直すんですから。
こうなると面倒だからやり直しすらしないなんてことも出てきます。
最終的には面倒と言うよりは「時間が無い」という理由で復習できなくなります。
出来なかった問題を出来るようにすることが最重要であるにも関わらず成長する大チャンスを逃してしまいます!
単に『ミス』という一言で片づけて終了。
何と勿体ない。
これでは伸びるはずもありません。
自分で勉強を進められるようになるためにも図や式を書く癖をつけて欲しいです。
いや、つけて欲しいとかそんな緩い感じじゃないですね。
絶対に癖にしろ!と強く言わせてもらいます。
相手にもどう考えたかが分かる!
図や表や式を書くと相手にも自分がどう考えたのかが分かるというのも利点の1つ。
書かれていれば相手に自分の考えを伝える事になりますから。
・ここの考え方がおかしい。
・ここまでは合ってる。
・ここの計算でミスしてる。
など、間違えた個所に対する的確なアドバイスをしてもらえます。
短時間での問題解決につながるのでオイシイですね。
塾に通っているとすれば分からない問題を片づけるスピードが上がり一回の授業でより多くの問題を処理できるわけですからメリットは大きいです。
出来なかった問題だけを出来るようにしていく事になるわけですから非常に価値が高い時間になるってことですね。
それに対して、考えた痕跡が何もない場合どうでしょうか?
先生はどこでミスったのかをまず探らねばならないので時間がかかります。
問題文を一緒に読んでヒアリングしていく事になります。
問題解決に時間を要するので効率が悪くなりますね。
このように相手に伝えるという意味合いでも書く事は大切なのです。
書けない理由とその対処
では、何故書けない人が多いのか?
いくつかのパターンが存在します。
パターン1、書く練習をしたことが無い。
ずっと書かずにやってきた人は今までそれで何とかなってきたわけですから、書かないことが問題だとも思わずにここまで来ていることになります。
だって、それが普通だから。
問題なく来たんだから書けといきなり言われても書いたことが無いから何を書けばいいのか分からないと。
やったことないなら出来なくて当然ですね。
そういう場合は先生の書く図を真似したりして必ず書く癖を付けましょう。
間違えてても良いからどんどん書くのがコツです。
最初から完璧にやるのは無理なんだから試行錯誤しながら修正を繰り返していきましょう。
先生はミスったからって怒りません。(何度も同じ間違いを繰り返したら注意はしますが・・・)
正しい図や式が書けるようになるまで、安心してミスを繰り返せばいいんです。
パターン2、間違えている事を知られたくない
出来てない事が明るみに出るのを嫌うと言いますか、プライドが高いと言いますか・・・
バツを付けられることを嫌うタイプです。
えー、はっきり言って先生達は誰しもが生徒は間違えると思ってるので、そんな恥ずかしさやプライドは捨てちゃって下さい。
「どん!」と間違っていきましょう。
間違えた数が多いほど正しい理解につながっていきますから。
分からないところが埋もれたまま受験が迫ってくる方がよっぽど恐怖です!
パターン3、書かなくても出来ると思っている。
確かに書かなくても出来る問題はあるでしょう。
しかし、いつかは頭の中の処理だけでは追い付かなくなるような問題に出くわすタイミングがやってきます。
その時の練習だと思って書く練習はするべきなのです。
十分に練習した後、この問題は書かなくても出来るという判断の上で書かないのはありです。
つまり書けるようになってからでなければ書かないという判断をしてはなりません。
筆算と似ていますね。
以前は筆算でしていたような計算も慣れてくると頭の中でカシャカシャチーンと計算できたりするでしょう。
けど、複雑な計算は筆算で慎重にやりますよね。
こういう取捨選択を出来る状態が好ましいのです!
まとめ
図や表や式は理解度を示す一種のバロメーターです。
それらを書く事が出来ないという事は自分がどう考えたかを伝えられないのと同じです。
読み手に伝わる答案を書ける(←中学以降で超重要)ようになるためにも絶対不可欠の能力ですから必ず身につけましょう。
お子さんが出来ているかどうか分からない、という方はご相談ください。
強引な勧誘などは致しませんので本当にお気軽にどうぞ!