京橋数学塾代表の郡山です。
今回は医学部再受験、医学部浪人生について、このまま勉強を続けるかそれとも辛い決断をするかの境界線についてお話ししたいと思います。
設定としましては、初学から2年間で国公立大学医学部合格を目指す場合について考えていきます。
なお、自らの経験に基づくものなので、全ての人が該当するとは限りません。
二次得点について
基本的にはパーセンタイルの考え方を使っていきたいと思います。
パーセンタイルとは簡単に言えば上位何パーセントに属しているかということです。
分母集団は大手予備校の模試を受ける受験生を想定します。
合格を手にするためには上位2%に位置したいところです。
この上位2%に入るのは受験直前でかまいません。
では進むか辞めるかの分岐点はいつ、どういう状況なのかを説明していきます。
勉強を始めて1年目に上位10%に入ることが出来なければ、次年度の伸びにもあまり期待できないと考えています。
このパーセンタイルを偏差値に換算しますと、(あくまで正規分布に従うとして)60です。
つまり合格をするには偏差値65以上は欲しいところで、1年目には60までは持っていきたいと言うことです。
上位10%に入るということは難しいことではありません。
この目安に大きく届かないとなると、学部の変更を考えることをお勧めします。
ここでの偏差値はあくまで目安であり、標準偏差によって異なるので、自分が上位何パーセントに入っているかということを考えてください。
センター試験について
ここでも1年目にどれぐらいの点数を取ればいいかについてお話ししていきたいと思います。
これは偏差値などという相対的なものではなく、具体的な得点率で説明します。
ずばり1年目で75%を下回るとなると学部変更を考えた方がいいと思います。
センター試験は基本的な問題を押さえていれば75%は取れる試験です。
その基本ができていないとなると残り1年で合格レベルに達することは難しいと感じます。
Summary
試験はセンター試験と二次試験の2回ありますので、それぞれの組み合わせでの分岐点について、以下4つのタイプに分けて考えていきます。
1年間勉強した時の成績について
センター75%以下、二次試験上位10%以下
残り1年での合格は現実的にかなり厳しいです。勉強期間を延ばすか、学部変更を考えることをお勧めします。
センター75%以上、二次試験上位10%以下
順当に行けばセンター試験は問題なさそうですが、二次試験で悔しい思いをする可能性があります。
二次試験の勉強をすることによってセンター試験の点数が伸びる教科もあるので、受験までの間にどのような勉強をしていくかという作戦が非常に重要になってきます。
合格の可能性はありますので全力で頑張って欲しい所です。
センター試験75%以下、二次試験上位10%以上
理解力は十分あります。ただ、センター試験を突破するテクニックがまだまだ習得できていないという感じです。
短時間で大量の問題を処理するという機械的な能力の向上は反復練習あるのみです。
従ってこの場合でも合格の可能性はありますので全力で頑張ってください。
センター試験75%以上、2次試験上位10%以上
受験は水物のところがあるので合格できるとは断言できませんが、合格可能性はかなり高いです。
ただし、結果に甘んじて手を抜けば厳しい結果に直面します。
あくまでも最低ラインであるという自覚の元、合格を勝ち取りに行ってください。
以上は2年間で合格すると仮定した時のお話しなので、条件を変えると境界線ももちろん変わってきます。
自分の場合はどうなるのかというご質問がございましたらお気軽にご相談くださいませ。