どーも、大阪京橋数学塾A4Uの六人部です。
今回は中学生を教えていて日頃思うことを少々。
うちは小さな個人塾ですから大手からの転塾であったり、他の塾と兼塾という生徒が多いのです。
当然ですが転塾の場合は成績に問題を抱えていることが多いんですね。
伸びないから転塾と・・・
そんな転塾生ですがスッと伸びていく子となかなか伸びない子に分かれます。
そんな伸びていく子と伸び悩む子を見分ける1つの質問があります。
「割合ってどういうもの?」
たったこれだけ。
まぁ、他の質問でも良いのですが教科書に書いてある理解しにくいであろう内容を自分の言葉で説明できるかを見たいわけです。
割合がしっかり理解できていれば他の科目にも生きるという側面もこの質問にはありますけどね。
さて、ここで良くない返答はこんな感じ。
(割合)=(比べる量)÷(もとにする量)
何がまずいか?
そもそも質問に答えてないですよね。
何なの?って聞いてるのに計算方を答えてくる。
これは危険信号です。
しかし、式は合ってますよね。
これがまた良くないのです!
つまり、割合の本質を理解しないままやり方だけ覚えたもんだから問題は解ける。
結果として分かっていないことが表面化しないでここまで来てしまったんですね。
原因は小学生時代にまで遡ります。
割合や速さは小学生が難しいと感じる分野なので、【はじき】や【くもわ】のような計算だけは出来る便利なツールを教えてしまう事が多々あるというのが原因です。
割合の意味は分からないのに計算だけは出来る。
時速の意味が分からないのに計算だけは出来る。
何か気味が悪くないですか?
こういった経緯から「何なの?」と質問を投げかけて欲しいわけです。
そうですね・・・
ある数字を基準にして、相手を基準で割ったもの!
みたいな事を言える子は、
おっ、こいつはすぐ伸びるぞ!前の塾が合ってなかったんやな。
となるわけです。
この内容不理解型は一定数潜んでいますので自分のお子さんがどうか気になった場合は中学生なら出来るだけ早く確認した方が良いです。
出来れば中学上がる前に確認しておきたい事です。